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ようやく発売されたarrows 5G F-51Aをレビューします。
arrows 5Gは3年ぶりに富士通から発売されたハイスペックモデルということで期待が高まっていました。arrows 5Gは国内メーカー、国内組み立ての完全国産スマホです。
この記事では、ブランクがあっても実際のところどうなのか。
他のハイスペックモデルに勝てるか。
使ってわかったことを正直にレビューします。
興味のある方はぜひ参考にしてください。
arrows 5Gの特徴
まずはarrows 5Gがどんなスマホなのかを簡単に紹介します!
機種名 | arrows 5G |
本体サイズ | 約164x76x7.7(mm) |
画面サイズ | 6.7インチ |
重量 | 約171g |
CPU | Snapdragon 865 |
メモリ/ストレージ | 8GB / 128GB |
メインカメラ | 1630万画素:超広角 4800万画素:広角 800万画素:望遠 |
インカメラ | 3200万画素 |
バッテリー | 4070mAh |
防水 / Suica | 対応/対応 |
arrows 5Gのポイント
- Sub 6とミリ波の5Gに対応
- 本体が軽い
- Adobe Photoshopと連携したカメラ
- 指紋認証を用いた独自機能
- 価格は税込112,508円
他にスマホには指紋認証を使った機能が素晴らしいく、Sub 6とミリ波の5Gに対応しているなど、軽いボディにハイスペックがしっかりと詰め込まれています。
3年もブランクがあって大丈夫なのか?と思っていましたが、なぜかしっくりくる感じで、キーボードなど使いやすいと感じました。
もともと富士通のarrowsシリーズが好きな方におすすめです!
使って良かったところ・気になったところ
僕はGalaxy S20、Galaxy S20+、Xperia 1 Ⅱ、AQUOS R5Gをレビューしてきたので、他の5Gハイスペックスマホと比較するつもりでarrows 5Gを使いました。
結論として良かったところ・気になったところをまとめます。
- 軽くて持ちやすい
- 画面内指紋認証の精度・反応が良い
- Sub6とミリ波の5Gに対応
- 国内製
- FASTフィンガーランチャーが便利
- ワイヤレス充電非対応
- CPU性能スコアが同世代と比べて低い
- カメラの画質がイマイチ
- Photoshop Expressモードが微妙
- エッジスクリーンなので持った時に誤タップすることがある
arrows 5Gの外観をチェック
さっそく外観をチェックしていきます!
写真のホーム画面はarrows 5G純正のホーム画面です。カメラがPhotoshopと連携されているということで、最初からAdobe Photoshop Expressがインストールされていました。
インカメラはパンチホール型で、ディスプレイの邪魔をしない右部分に配置。
他の5G対応ハイスペックスマホと比べても先進的なデザインです。
裏側には中央上部に配置されたカメラが特徴的。
最近のスマホのカメラは左寄せになっているモデルが多いのでこの配置は特徴的ですね。
他のスマホと比べるとカメラは小さめです。
背面パネルの素材はよくわからないですが、多分ガラスパネルだと思います。指紋は目立つので覚悟が必要。
ハイスペックモデルはどれも指紋が目立つんですよね。
arrows 5Gはホワイト系のカラーがありませんが、指紋が気になる方はホワイト系のスマホがおすすめです。
本体下側はSIMカードスロットとmicroSDカードスロット、USB-Cを搭載。
スロットを取り出すとこんな感じ。
microSDカードはSIMカードスロットに入れるタイプではなく、本体に直挿しです。
カードスロットを取り外すにはSIMピンが必要です。(付属)
右側面には電源ボタンと音量ボタンがあります。
左側面には何もなくフレームはGalaxy S20と似た印象で、若干丸みの掛かった感じでした。
本体上側も特に何もなくイヤホンジャックは搭載されていません。
正直見た目はイマイチ
Xperia 1 Ⅱ
最近だとXperia 1 Ⅱがカッコ良すぎたのでarrows 5Gのデザインはイマイチです。
インカメラのパンチホール部分も最近のスマホの中では大きく、エッジスクリーンが苦手です。
どうしても他のハイスペックモデルと比べると旧世代感がありますね…
国産メーカーのスマホで比較すると、僕はXperia 1 Ⅱの方がデザインを含めた総合評価が高かったです。
サイズは大きいが軽くて使いやすい
デザインはイマイチでしたが、持ちやすさは良かったです。
改めてarrows 5Gのサイズをまとめると以下の通り。
arrows 5G | Xperia 1 Ⅱ | |
画面サイズ | 6.7インチ | 6.5インチ |
縦 | 164mm | 166mm |
幅 | 76mm | 72mm |
厚み | 7.7mm | 7.9mm |
重量 | 171g | 181g |
比較の為、Xperia 1 Ⅱのサイズも記載しました。
画面サイズはarrows 5Gが僅かに大きいですが、重量が10gも軽くなっています。
arrows 5Gはかなり軽いので、サイズは大きいですが持った瞬間持ちやすいと感じました。
ただ、このクラスのスマホはスマホリング無しの片手操作はできないので、片手操作は期待しない方が良いです。
iPhoneのMaxシリーズよりも大型。
重量が軽いので手は疲れにくいですが、間違っても片手操作しようとして落とさないように注意しましょう。
arrows 5Gの性能をチェック
arrows 5GはSnapdragon 865を搭載。
とりあえず色々使ってみましたが、動作が遅いと感じることはなく、アプリの起動速度も速いです。
さすがハイスペック機種ということで、性能面に関しては申し分ありません!
ベンチマークスコアはイマイチ
CPUはSnapdragon 865、メモリは8GBと十分なスペックなのですがベンチマークスコアで測定すると結果はイマイチ。
僕は体感速度が速ければスコアは気になりませんが、スペック重視の方は気になるかも。
定番アプリのGeekbench 5で測定した結果をまとめました。
機種 | シングルスコア | マルチスコア |
arrows 5G | 912 | 2704 |
Xperia 1 Ⅱ | 899 | 3304 |
Galaxy S20+ | 915 | 3319 |
Galaxy S20 | 908 | 3160 |
iPhone 11 Pro | 1328 | 3523 |
iPhone XS Max | 1116 | 2767 |
同世代のハイスペックスマホと比べると明らかにスペックが低いです。
まぁ正直ここまでのスペックが必要だとは思わないですが、なんとなく同世代と劣っているのは嫌ですよね。
どうやら熱処理が上手くできていないようで、他のスマホと比べるとスコアが伸びません。
1秒を争うゲームしないのであれば気にする必要はないと思いますが、処理性能を重視する方は他のハイスペックモデルがおすすめです。
日常使いは快適に使える
arrows 5Gのスコアは確かに低かったですが、正直僕は高いスペックが必要なゲームをすることもありませんし、クリエイティブな作業はパソコンやiPad Proでするので、スマホにそこまでの性能を求めてません。
スマホでは以下のことが満足にできれば十分です。
- カメラの起動速度
- 快適なネットサーフフィン
- 動画を見ながらのネット(マルチウインドウ)
- SNSアプリの快適な閲覧
ということで、以上の項目をarrows 5Gを使って検証しましたが、全く問題無し。
同世代と比較すること劣っていることは間違いありませんが、日常使いの用途であれば気にする必要はありません。
arrows 5Gの機能をレビュー
続いてarrows 5Gの機能についてレビューしていきます。
機能について簡単にまとめるとこんな感じ。
生体認証 | 画面内指紋認証 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
防水・防塵 | IP68 |
おサイフケータイ (FeliCa) |
対応 |
ワンセグ | 非対応 |
5G | Sub6、ミリ波に対応 |
ワイヤレス充電には非対応
最近はハイスペック機種に関わらずワイヤレス充電に対応したスマホが多いですが、arrows 5Gは非対応。
僕は使わないですが、あるに越したことはないですね。
置くだけで充電できるのは確かに便利なので愛用している人は注意が必要。
日常使いに必須の機能は全て搭載
その他、日常使いに必須の機能は全て搭載しています。
FeliCaに対応しているのでSuicaを使うことも可能で、防水にも対応しているので濡れても大丈夫。
この2つの機能は絶対に無くてはならない機能なのでこの点は安心。
FASTフィンガーランチャーが便利
arrows 5Gは画面内指紋認証を搭載しており、精度も認証速度も速くて快適です。
そして独自機能であるFASTフィンガーランチャーという機能を搭載。
これがかなり便利です。
- 登録した指にアプリを割り当てることが可能。例えば右手親指にカメラアプリを設定すると、右手親指でロックを解除すると直ぐにカメラアプリが起動する。
- ランチャーモードにすると設定した指でロック解除後、あらかじめ設定した4つのアプリからアプリを起動できる
少し言葉で説明するのは難しいですが、この機能を使うとロックを解除すると同時に起動したいアプリを立ち上げることができます。
10本の指を指紋認証として登録できるのも良いですね。
全ての指を登録するとどの指でもロックを解除できるようになります。
詳しくは動画で紹介しています!
5GはSub6とミリ波に対応
あまり知られていませんが、5Gには2種類の種類があり、5G対応機種でも両方に対応しているモデルは少ないです。
5Gには種類があります!
- ミリ波→高速通信が可能な28GHz帯
- Sub6→6GHz帯でミリ波より速度は劣るが電波が遠くまで届く
基本的にはSub6のみに対応したスマホが多く、Galaxy S20もXperia 1 ⅡもSub6にしか対応していません。
しかし、arrows 5Gはより高速通信が可能なミリ波にも対応しているので、完璧な5Gスマホと言えます。
arrows 5Gのカメラはどうなのか
僕はカメラが好きなので、スマホの良し悪しはカメラ性能に掛かっています。
カメラは機種によって画質が大きく異なるので、しっかりチェックしたいですね。
arrows 5Gのカメラスペックはこんな感じ。
arrows 5Gのカメラスペック
超広角カメラ ・F値 ・画素数 |
F2.2 1630万画素 |
広角カメラ ・F値 ・画素数 |
F1.7 4800万画素 |
望遠カメラ ・F値 ・画素数 |
F2.4 800万画素 (光学3倍相当) |
インカメラ ・F値 ・画素数 |
F2.0 3200万画素 |
望遠カメラの画素数が少し低いかなと思いますが、光学3倍相当なので拡大する必要が無いぐらいに遠くの写真を撮ることができます。
スペック表を見る限りではスペックが高く良い感じですね!
さらに最近のスマホは画像処理能力が重要なのですが、arrows 5Gはプロ御用達のアドビの技術が使えます。
それではカメラをレビューしていきます。
カメラは十分綺麗
正直、カメラのデザインと実績から画質には全く期待していませんでした。
というのもAQUOS R5Gのカメラが本当に最悪だったので、arrows 5Gも似たレベルだと思っていましたが、撮影スピード、画質ともに十分で明暗差にも強いです。
逆光環境下での撮影ですが、反射した光が映ることもなく、発色も綺麗です。
ほんとに思った以上に綺麗に撮れたのでビックリしました。この辺りはさすがハイスペックスマホと言ったところ。
明暗差がある影の部分も暗くなり過ぎずに撮影できており、HDRも効いています。
トリプルカメラが便利
arrows 5Gは超広角、広角、望遠の3つのカメラを搭載。
望遠カメラは光学3倍相当なので思った以上に遠くを撮影可能です。
左から超広角、広角、望遠の順で全て同じ場所から撮影しています。
光学3倍の望遠カメラは思った以上に遠くを撮れることがわかりますよね。
夜の撮影はイマイチ
続いて気になるのが夜景の撮影だと思いますが、最近流行りのナイトモードは搭載されておらず、Galaxy S20やiPhone 11 Proと比べると夜景撮影はイマイチでした。
少しノイズが目立つのと解像度が悪いところ気になります。
左:Xperia 1 Ⅱ、右:arrows 5G
Xperia 1 Ⅱと比較するとノイズが目立つのと色の表現がイマイチな感じがします。
左:Galaxy S20、右:arrows 5G
Galaxy S20は少し盛りすぎな感じはしますが、業界の先端を行っている感じがしますよね。
カメラは自然な見た目に近いXperia 1 Ⅱが1番好みでした。
Photoshop Expressモードは必要ない
arrows 5Gで一番期待していたアドビの自動補正技術を使ったPhotoshop Expressモードについてですが、これは必要ありません。
というか足を引っ張っているだけですね。
撮影後に編集される時間が必要なので、1枚の写真を撮るのに5秒ぐらい掛かります。
その上通常モードで撮る方が綺麗なのでわざわざ使う必要はありません。
左が通常モードで撮影した写真です。
夜景で使うのが推奨されていたので、夜景を撮るときに使ってみましたが、結果は酷くさせただけでした。
左が通常モードで右がPhotoshop Expressモード
昼の明るい時に撮った写真でも大きな効果はなし。フィルター効果はあるので通常モードで撮った後に編集用で使う方が良いです。
シャッターを切るだけで映えた綺麗な写真を撮りたい方はGalaxy S20がおすすめ。
カメラにようにしっかりと撮影したい方はXperia 1 Ⅱがおすすめです。
まとめ:arrows 5Gは今後に期待
この記事ではarrows 5Gについてレビューしました。
ここ最近、国産のスマホはイマイチのレッテルが貼られていましたが、2020年モデルのXperia 1 Ⅱなど最近は盛り上がりを見せています。
arrows 5Gは少し出遅れ感があるものの、ブランクがあった割には上出来だと感じました。
正直、もっと酷くなると思ってました。すいません。
ということで現状ではXperia 1 Ⅱがおすすめですが、今後に期待できるので来年以降も魅力的なスマホを開発して欲しいです。
昔からの富士通ファンの方はぜひチェックしてみてください!
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